本日19日(土)より国立西洋美術館で開催された
企画展「古代ローマ帝国の遺産」の内覧会をご案内します。
いきなり、その美しさに見とれました。1時間見ていてもOKですね。
大胆さと繊細さ、美しさと力強さの両方を併せ持つ素晴らしい像です。
入口すぐのフロア中央に置かれた「カリアティド」。
〈カリアティドとは、西洋の古典建築や古典主義建築において、
柱の代わりに用いられる女性像のこと‥〉って書いてあるけど、柱に使われるって???
ぜひ、横から見てくださいね、この腕のたくましさも素晴らしいですよ。
美しい顔立ちとたくましい肉体、このアンバランスの魅力から目がはなせません。
皇帝座像「アウグストゥス」。
長期にわたって国内を荒廃させ、50万人以上の死者を出した市民戦争の後、
アウグストゥスのもとでローマ帝国が誕生しました。
彼の治世は、当時の人々が「黄金時代」と呼ぶほどに
ローマ史上最も繁栄した時代でした。
ちょっと、シルヴェスター・スタローンに似ていませんか?
像は、正面からだけでなく、斜めや横からも眺めると、さらに見応えがありますよ。
壁に写った影が印象的でした。
とても古い古い絵画です。なぜこんなにボロボロなのかなと思ったら‥、
壁からはがされた壁画でした。(納得‥)
宝飾品コーナー
古代世界において、金属は「富そのもの、価値の基準」だったそうです。
いびつさのある作りですが、お守りのようなあたたかさも。
モレジネの銀器一式
古い古い銀食器のはずなのに、酸化されず、とても綺麗な銀です。
今回の見どころでもある像が並んでいます。
どの像も大変魅力的です! ゆっくりじっくりの観覧をおすすめします!
最初の「カリアティド」で、なぜ柱??っと思っていたのですが‥。
様々な物の部分に、人や動物や鳥の彫刻されていました。
女性の顔の壺、馬の頭がついた水差し、小さな顔が埋まっていたり、飾られていたり。
見ているとどんどんおもしろくなって、ぷぷっと笑ってしまいます。
脚の部分が獣の足になっていたり。
なんだか、ハリー・ポッターの世界にいるような気持ちになれました。不思議!
バルテウス(馬の胸懸)の装飾部分。
一点一点に素晴らしさがある展覧会です。
黄金の腕輪の家の《庭園の風景》
ポンペイで最も美しい庭園と言われています。
ただじっと見つめているだけで、その美しさは伝わってきましたが、
一体これが何なのか私にはわかっていませんでした。
こちらも美しい噴水のある庭園。
これらは「外」ではなく、家の中に作られていたのです。
そして四角の窓は、こんにちわ~とアイサツする窓ではなく、
壁のくぼみで、神様の像が飾られていたのです。
最後のスクリーン映像で、たくさんの謎が解けますので、お見逃しなくね!
古代ローマの人々は、美しい自然を愛し、イメージで世界を彩りました。
火山の噴火で埋没したポンペイ。
発見されたときは、タイムカプセルのように、
古代ローマがそのまま閉じ込められていました。
ローマの歴史にとても興味を持ちました。
展覧会に行くまえに、少しだけでも古代ローマのことを知っておくと、
さらに楽しみ方が倍増すると思いますよ!
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