本日は明日から公開になる『冷泉家 王朝の和歌守歌』展のプレス内覧会に行ってきました。

平安時代の公家文化を受け継ぐ京都・冷泉家。今回の展覧会は800年間受け継いだ和歌集や歌学書などを84巻にわたって刊行した「冷泉家時雨亭叢書」の完成を記念して東京都美術館で開幕します。和歌などの文化事業を家業にして伝えられ続けているのは世界でも冷泉家のみという歴史観や国宝5点をはじめ守り伝えられた貴重な古文書の真髄を楽しみながら、大和歌の心の全てを伝えます。

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歴史の長さを物語る家系図

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藤原定家図

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国宝 拾遺愚草(しゅういぐそう)
多くの人がこれを何度も読んだようで手跡などが残っているようです。

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古今和歌集 醍醐天皇の勅命によってつくられた最初の和歌集
現存するものが2点。そのうちのひとつが藤原定家が書写したもののようです。

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貴重な書物がづらり。

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三代集 蒔絵小函
豪華な漆器と小函の中に収められた「古今」・「後撰」・「拾遺」。

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明月記
定家の日記。この頃は源平騒乱の中でも争いより文化を重視する思いがあったようです。

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星に願いを・・・
7/7に芸がうまくなることを祈る儀式。蹴鞠や雅楽とすすみ夜になり和歌を詠い最後に流れの座で男女が恋のうたを送りあう。ロマンチックな夜だったんでしょうね。

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美しく装飾された平安装飾本
様々な色紙や金・銀の装飾。そしてそれに加わる筆跡のハーモニーを楽しむ美術品たったようです。

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冷泉家の四季折々のイベントの様子
雛人形など馴染み深いものから不思議なものまでパネルで紹介。

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後陽成天皇宸かん
天皇直筆。この時代は豊臣秀吉の天下統一や徳川家康の幕府開幕と激動の時代。宮中では文化のみ奨励されており、芸術がさかんになったそうです。
歴史と重ねるとこの書物の貴重さが伝わってくるようです。
そのほかにもたくさんの天皇の書がありました。

長い歴史的背景を想いながらみるこの展覧会は見る者を一気にみやびの世界へと導くことでしょう。忙しく動く現代人には是非足を運んでもらいたいと思いました。

冷泉家 王朝の和歌守展特集はコチラ

【会場】東京都美術館
【会期】2009年10月24日(土)~12月20日(日)
【時間】9:00~17:00(入館は閉館の30分前)
【観覧料】一般:1400円、大学生:1200円、高校生:650円、65歳以上700円
【問い合わせ】03-5777-8600

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