本日は、明日10/26日から開催されるアルブレヒト・デューラー版画・素描展のプレス内覧会へ行ってきました。

アルブレヒト・デューラーは自身が構想した芸術理論書「絵画論」で絵画芸術とは、教会に奉仕するものであり、それゆえキリストの受難を描くものである。それはまた人間の姿を死後の世にも伝えるものである。大地、水面および星辰の測定は、絵画によって提示されることで理解されやすくなると記しています。

デューラーはここで「宗教」「肖像」「自然」という3つの主題が重要であると説き、この3点こそがデューラーの芸術を支えたものになりました。
今回の展覧会は制作年代順に作品を紹介するのではなく、デューラーが重要と考えたこの3つのテーマに分けて展示してゆき、この主題がどのように作品に視覚化されたかを見ながらデューラーの芸術の本質に迫る展覧会になります。

メルボルン国立ヴィクトリア美術館からの105点を中心に国立西洋美術館の所蔵作品など計157点を見られる展覧会となり、1972年の「デューラーとドイツ・ルネッサンス」展以来の大きなデューラー展になります。

作品の中にはキリストが受けた様々な苦しみを表した「受難伝」を3種類作成。11点の木版画の大きなサイズの「大受難伝」や36点の木版画による小さいサイズの「小受難伝」そして16点の「銅板画受難伝」があり、それぞれに描かれている十字架を担うキリストはそれぞれ違うデザインになっており、それらの違いもよく見ておきたいところです。

アルブレヒト・デューラー展の特集はコ チラ
【会場】国立西洋美術館
【会期】2010年10月26日(火)~2011年1月16日(日)
【時間】午前9時30分~午後5時30分、金曜日は午後8時(入館は閉館の30分前まで)
【観覧料】一般:850円、大学生:450円
【問い合わせ】03-5777-8600

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