草木染、というと古臭いとか泥臭いとかが今時の一般的なイメージのようです。
今回はそういった物を払拭しつつ、良さを引き出そうと台東区で物作りされているお店をご紹介します。
MAITO(マイト)さんです。
都営浅草線蔵前駅A3出口から徒歩3分。国際通り沿いのお店です。
2k540にもショップがあるのですが、蔵前のこちらは9/19にオープンしたばかりなんだとか。
広々としたスペースにアトリエとショップが一体になっているそうです。
ちなみに奥が工房となっており、
このように実際に染めを行うスペースが併設されています。
マイトさんでは、日本の職人の物作りに触れるきっかけにしたいとのことで、
そういった染色の作業を実際に見たりすることも出来ますよ。
というわけで、本日お話を伺ったのは同店の小室さんです。
小室さんはもともと福岡で家業である草木染の染色に携わっていたそうで、
お若いのに他にはなかなかない技術なども持っていらっしゃいます。
そして何より、東京で天然素材を用いた草木染を知ってもらいたい。
特に作っているところを見て頂きたいとの強い思いから、
物作りにとって非常に良い場所として、この蔵前に一年がかりでこのお店を開店されたのだそうです。
今回は、マイトさんの他ではほとんど見られない染色の技術で作られた商品など、
ほんの一部ですがご紹介していきたいと思います!
まずは、こちらをご覧ください。
天然素材の草木染の生地を用いた手提げバッグになります。
一見するだけではわからないかもしれませんが、こちらにはマイトさんだからこその技術が用いられています。
草木染の従来の特徴として、淡い色というのが挙げられます。
なので、どうしても濃い色、インパクトの強い色というのが出しづらかったのだそうです。
そこでマイトさんでは、天然素材で強い色味を出すための独自の技法を生み出しました。
右から二番目のビーカーの中に入っているのが、綿から先染めしたものです。
従来のように生地にしてから染めるのではなく、こうやって綿から先に染めることで、
・染料がより染み込む。
・色ムラを気にせず回数染めが出来る。
等の利点が生まれます。
そしてその結果として、生地を後染めした物と比べて、4倍の濃さが出すことが出来るようになったのだとか。
それにより、今まで以上に色のバリエーションが多彩になりました。
もちろん昔ながらの草木染の良さである、柔らかい色の染め上がりも残しつつ。
このように、濃い目だったり、はっきりとした色味の染も可能になりました。
天然素材は身体に悪いものは一切含まれませんので、身に着けて安心なこともあり、
これまで以上にオススメしやすい商品となっています。
他にも安心素材で、かつ生活に密着したものとして、
こういった草木染の靴下などもありました。
シルク、綿、麻など季節に応じた素材で織られており、マイトさんでもリピーターの多い逸品です。
五本指の、織るには難しいものも!
お値段は素材によって違いますが、¥1,680~。
また、日本の職人さんや、その産地のものもいろいろ知って頂きたいということで、
小室さんと馴染み深い九州生まれの作品や商品のコーナーなんかもありますよ。
東京ではなかなか見かけないものですよね。
中でも個人的に特にオススメしたいものを見つけました。
こちらのバッグ、デザインもさることながら、屋久杉染という非常に珍しい染の生地で作られています。
お値段は¥31,500~と少ししますが、それだけ珍しい素材を用いた逸品です。
ちょっと変わったものをお探しでしたらいかがでしょう?
まだまだご紹介したいものもたくさんあったのですが、ここでは紹介し切れそうにありません。
そこで朗報です。
マイトさんでは、11/17、18の二日間、2k540内の店舗でワークショップを開催されるそうです。
また、12月以降からは、こちらの蔵前の店舗でもどんどん開催する予定にもなっております。
草木染の優れた技術や作業を、実際目にする絶好の機会になりますので、
それらもあわせて是非お店の方に足を運んでみてください!
それでは最後になりましたが、小室さん。
今回はお忙しい中、快くお時間頂き誠にありがとうございました!
台東区の情報は
クーポン情報も満載です!
MAITO(マイト) 蔵前WORK&SHOP
公式サイト → MAITO
東京都台東区蔵前4-14-12 1F
03-3863-1128
11:30~18:30
定休日:月曜日