昨日、東京文化会館そばの「ミステリー・サークル」の事をご紹介しましたね。「何かの台座」かとも思ったのですが違ってました。
ところで戦争中の金属の供出で「台座ダケ」残っているというのは、まさにこれが「代表格」です。
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谷中霊園の「桜並木」を交番を左手にして歩いていくと左側にあります。注意しないと通り過ぎます。
この台座の上には「オッペケペー節」で有名な川上音二郎の銅像があったのです。でもお若い方には誰だかわかりませんよね。
ちょうど今(11月10日から12月30日)私の大好きな三谷幸喜・作・演出でユースケ・サンタマリア、常盤貴子が出演している「恐れを知らぬ川上音二郎一座」のモデルになった人です。よく考えてみれば、西郷隆盛、小松宮様の像もあったのに「お上の側」の銅像だったので供出をまのがれ、ある意味では反体制で民衆のヒーローだった川上音二郎の銅像が真っ先に供出の的になったのかなぁ・・?なんて思いをめぐらし、それでも立派に残っている「台座」がいとおしく思われました。
遠い昔のように思われていたあの太平洋戦争の有る意味での「史跡」が意外に身近なところに残っているのですね。
谷中霊園にいらっしゃった時にお時間があったら見つけてみてはいかがですか。

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