冬になると庭木が縄で囲われているのをご覧になったことありますか?
あれは雪つりというのだそうです。
雪の多い地方の庭の冬の風物詩です。
とくに北陸では、雪は水分が多く雪の重さで枝が折れやすいので盛んだそうです。
金沢の兼六園の雪つりは有名ですね。
でも、雪のない東京の庭でも時々見ることができます。この場合は雪対策というより冬のおとづれをつげる庭の「エクステリア」としてです。
庭木と縄とそして庭全体が調和するように美しく張るのは、庭師の腕のみせどころです。
私の散歩コースの途中にある日暮里の天王寺の庭にある、私の馴染みの木がこの季節は雪つりの養生がされています。
その時期になると「ああ、上野に冬がくるのだなぁ」って毎年思います。
すっくと立って「凛」とした趣きの雪つりです。
私はとっても好きです。
お近くにいらっしゃった時は立ち寄ってご覧になってはいかがですか。