雨が続きますね。こんにちわ、ズタッフKです。
昨日、やはり雨の中、「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」のプレス内覧会に行って来ました。
本日より国立西洋美術館で開催されています。展覧会詳細はこちらです。

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日本ではほとんどその名を知られていない、ヴィルヘルム・ハンマースホイ。

資料などから暗いイメージを持っていた私ですが…。
入ってすぐ最初に飾られていた、大きなキャンバスに描かれた、
ハンマースホイの妹アナの肖像画には、ハッと息をのむ美しさがありました。

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この絵は、アカデミーの展覧会に出品されましたが、落選。
ハンマースホイの絵は、輪郭があいまいで、距離感もはかりにくい。
アカデミーの伝統的手法とは異なっていたため、評価はされませんでした。

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なぜあんな暗い気持ち悪い絵ばかり描くのかと言われていたハンマースホイ。
ハンマースホイが使用していたパレットの写真がありました。
そのパレットには、様々なグレーが作り出されていました。
そのグレーを見ていて、もしかしたら…と思ったこと。
暗い絵を描こうとしていたのではなく、ただ単に、グレーという色が好きだったんじゃないの? だって、とてもきれいな青空の風景画もあったし!

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たくさんの絵の舞台となった、ストランゲージ30番地。
同じ構図でも、時間軸を変えて、異なる表現を楽しんでいる。
↓この感覚、とても素敵でした。

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また、ハンマースホイの絵には、数々のトリックが隠されています。
ピアノやテーブルの脚の数、違う方向を向いた影。
ドアのノブやチョウツガイが無かったり。
椅子の脚とイーダの足が一体化していたり。

扉の向こうにも何かがいるような、ちょっと不気味な恐怖感。
一枚一枚の絵に、独特のタッチでトリックが描かれています。

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そして、どうしても気になったこと。
結婚してからのイーダは、幸せじゃなかったの?
どうしてそんなに疲れているの?
緑色の顔をしたイーダなんて、ちょっとヨーダぽい。
アナはあんなに穏やかな装いなのに。

こんなふうにその画家の生涯を考え、どんな生活をしていたのだろうと感心を持ちながら見たのは初めてでした。

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二人の生活を想像しながら。
また、数々のトリックを探求しながら。
90枚の絵を風景のように通りすぎていく
ストランゲージの家にいるかのように。

見ごたえがぎっしり詰まった展覧会だと思いました。
知らなかった画家だからこそ、自分の感覚で見ることができる。
静かにゆっくりと、スリルとサスペンスと感動を、じっくりと堪能してください。

※ハンマーの絵は、表面がテカッテタ。ナゼ?

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」の詳細はこちらです。

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